2019年02月02日
農福連携モデル
基本理念
ワークハウス牧の本体である社会福祉法人望月悠玄福祉会では、障がいがあっても高齢になっても地域の中であたり前の暮らしを続けることを基本理念としその実現に向けての支援を目指しております。
障がい者にとってのあたり前の暮らしの実現に向けて、就労継続支援B型事業所ワークハウス牧では、農福連携を中心に添えて、様々な作業活動を展開しております。
ワークハウス牧の使命
就労継続支援B型事業所ワークハウス牧は、障がいのある利用者に、障害基礎年金と合わせることで最低限の生活が営めるだけの工賃をお支払いする使命があります。そこで、自然豊かな長野県佐久市の立地を最大限に活かし、農業と林業を、ワークハウス牧独自の事業として、工賃アップを図りつつ、障がい者が活き活き働くことができる作業環境の整備に努めております。
地域貢献事業 二つの柱
当事業所は、社会福祉法人の使命である、地域貢献事業にも積極的に取り組んでおります。地域貢献事業の大きな柱の一つが、遊休農地解消と地域の景観形成のための「ひまわり栽培」です。そしてもう一つの大きな柱が、森林整備のための「切り捨て間伐による倒木の搬出作業」です。「ひまわり栽培」「倒木の搬出作業」という地域貢献を通して、「ひまわり油生産販売」「カラマツ薪生産販売」に結び付けることで、障がいのある利用者の工賃アップを目指しております。
地域の活性化
当事業所が位置する佐久市望月は高齢化が深刻であり、荒廃遊休農地が拡大しつつあります。その地域の活性化のために、荒廃農地をひまわり畑に変えていく活動を始めて、6年になります。佐久市望月の新たな名所として、地域を元気にしています。そして収穫したひまわりの種から油を搾り、食用ひまわり油として販売することで、障がい者の工賃アップにつなげています。
燃料の地産地消
また地元の山林の不用な倒木を燃料に替えることで、「燃料の地産地消」につながり、倒木を山から搬出することで、森林整備につながります。法人内の老人福祉施設には、計4基の薪ストーブを設置しており、そこに生産した薪を供給することで、「燃料の自給自足」という社会福祉施設の新たなモデルを確立しています。
最後に
当事業所は、「農福連携」をキーワードに、後継者不足が叫ばれている農業や林業の分野を含め、地域の「縁の下の力持ち」として、障がい者が輝ける地域づくりを目指しております。